ライブ後の物販。
立てる時は毎回立っている。
物販は良い。
色んなお客さんがいる。
「初めて来ました!」
「今月3回目です!」
「友達連れてきました!」
「腕にクジラ描いてきました!」
「スカーフ真似しました!」
「僕も留年しました!」
「バイト辛いです!」
「ドラム始めました!」
「今度サークルでコピバンやります!」
「グータッチしてください!」
愉快で楽しい。
きっと一人一人に、趣味があって、悩みがあって、幸福があって、好きな食べ物があって、大切な人がいて、人生があって。
では、今目の前にいる人の人生において、僕らのライブは、自分の演奏は、どんな役割を果たしているのだろう。
どんな意味を持つのだろう。
どんな場所なんだろう。
ある人にとっては、寄り道。
ある人にとっては、目的地。
ちょっとした楽しみだったり、何よりの生きがいだったり。
その比重の差はあれど。
確かに僕の仕事が、僕のやっていることが、目の前の人の人生の一部になっている。
物販に立って、皆さんとお話しする度、このことを改めて実感する。
人は、生きることに数多くの意味を求める。
何かになりたい。あそこに行ってみたい。あれを食べたい。大きなことから、あまりに小さなことまで。
歩き続けるには、理由が要るから。
人の生には、不要不急の彩りが必要だ。
誰かのささやかな意味の一つになれる仕事。
この仕事を、心底誇りに思う。
まだまだ大層なこと言えたもんじゃないが、小学生の頃、人に無視されてたりした人間からしたらこれは大きな飛躍だ。
エンタメは、人生の灯火のようなもの。
その人、その人生を構成する全てではない。でも、確かにそこに、煌めきを与えるささやかな灯り。暗闇をほのかに照らす、光。
そこには、世界を救うほどの劇的な力はない。
しかし、人が明日も生きてみようと思えるくらいの感動は、生み出せる。
医者じゃないけど、この仕事には人一人の命を救えるくらいのポテンシャルがある、と思う。
ドラムを叩いてるとき。物販でお客さんと話してるとき。祈りを込める。
この時間が、誰かの生を彩りますように。
そしてまた、自分も彩りをいただいている側であって。
観に来てくださるお客さんがいるから、僕の仕事に、人生に意味がある。頑張ろうと思える。
いつも、本当にありがとうございます。
って直接目を見て伝えるので、もし気向いたら物販に話しかけに来てください。
多分僕、話しやすいと思います。
こういうこと、いつできなくなるか分からないのでね!できるうちにたくさんやりますよ!
嫌な世の中ですよね。悩みは尽きませんよね。
ドラム、ぜひ観に来てください。
全身全霊込めて。世界をほんの少し、明るくします!