はだノート

自己満です

ドラマに出ました

こんにちは。はだです。

 

先日、ドラマに出演したんですよ。人生初、俳優です。

この僕が、俳優...。これ聞いた友達、絶対何人か笑い転げてたと思います。

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お話をいただいたときは、仰天しました。

元々、一晴くんが主役として起用されるのは決まってて。監督さんとの初回の顔合わせが大阪であって、その日我々は大阪でライブだったので、バンドメンバー一同でご挨拶させていただいたんです。

そこで何かを感じ取っていただいたのか、その約一ヶ月後、監督さんの意向で、秦くんも使ってみたい、と。

そしてなんと、参加が正式に決まったのは撮影のなんと約二週間前。びっくりですね。

急展開すぎて、全然現実だと思えませんでした。

もちろん、生まれてこの方演技なんてしたことありません。

 

今でも忘れないですね。初回台本読み合わせ。

当然ながら周りはプロフェッショナルの俳優さんの方々。ミュージシャンの方もいましたが、バリバリに演技経験有り。一晴くんは元々子役をやっていたので、演技もバッチリ。

 

あれ、僕はーー。

 

これは、何かのドッキリなのかと思いました。あまりに自分だけ棒読みなのに、何事もなかったかのように読み合わせが進行していく。きっと、これは大規模なドッキリで、この後看板を持った人が突撃してくるんだ。そうだ、そうに違いない。

 

エアーでリモコンを取ってテレビをつける演技をしてください、と言われて、パニクって

「コ、ココニ、リモコンガアルゾ!!!!」

と言った瞬間、共演者の方が盛大に吹き出してました。さすがに僕も笑ってしまいました。その後ちょっと涙が込み上げてきました。

 

あ、もちろんドッキリではありませんでした。全てが現実でした。

撮影開始まで、もう日がない。演技できなすぎて、足を引っ張ったら?タコ殴りにされたら?途中で下ろされたら?不安で毎日眠れませんでした。

 

そして、俳優の友達に泣きつきました。頼む、俺に演技を教えてくれと。このままでは、俺は干されてしまうと。

その友達は快諾してくれて、下北沢のカラオケマックでみっちり個人レッスンしてもらいました。

練習が必要そうなシーンを絞ってそこを重点的にやろう、と。友達の指導を受けながら、何度も何度も同じセリフを繰り返しました。

その甲斐あって、2時間を経過する頃には我ながらだいぶ様になっていました。いける、これなら喰らいつけるぞ!みるみる自信が湧いてきました。

次の日、台本変更によりそのシーンは丸々消えました。

僕は、きっと神様に遊ばれているんだ。そう思いました。確かに、いじめ甲斐あるもんな。万年イジられキャラだし。


そしてついに始まった撮影。仙台のライブの次の日、飛行機で一晴くんと共に大阪へ。

約10日間、大阪に滞在しての撮影です。

心の中は、不安が16割で自信が−6割。

機内で台本を何度も読み返して、震えてました。誰か助けてくれ!!と脳内でずっと叫んでました。


しかし。それは全くもって、杞憂でしかありませんでした。


まず、一日目の時点で、良い意味で拍子抜けしてしまいました。

共演者の方々も、監督さんも、スタッフの方々も、誰も彼もが優しくて。

右も左も分からない僕に、気さくに声をかけてくださいました。

そこは今まで経験した現場の中でも一番と言っても過言ではないくらい、暖かな空間でした。


そして監督さん曰く、僕は演技しないで100%素でいてくれればいいと。

それまでは頑張らなきゃ、足を引っ張らないようにしなきゃ...と頭を抱えていましたが、ああ、もう特別な体験だと思って純粋にずっと楽しんでればいいんだ!と、羽が生えたように心が軽くなりました。

 

そこからはもう、本当に本当に毎日楽しくて。カメラ回ってない時、共演者の方々とずっっっと笑ってた気がします。


かつて不安で眠れなかったのが心底アホらしく思えるくらい、本当に一瞬だった。

最後の方は、もはや撮影が終わるのが寂し過ぎて泣きそうでした。この数日間、走馬灯に絶対出てくるだろうなー。


共演者の方々は、尊敬できる方ばかりで。

自分も自分の仕事もっと頑張らなくては、と背筋伸びました。普段やっている仕事は違えど、いつかどこかでまた一緒にやれたらいいなって思います。


そしてクランクアップの時に花束をいただいたのですが、それを見て、つい涙腺が危なくなりました。

ここにきて、勇気を出して足を踏み入れて、本当によかった。

ああ、自分はいつだって人に恵まれるな、と。

不安で不安で仕方なかった初体験がこんなにも輝かしい思い出になったのは、間違いなく周りの人たちのおかげです。

 

そして、そこで一つ決意したことがあって。

自分自身が、そういう暖かい空間を自ら作り出せる人間になろうと。

太陽みたいな人間に、なりたいです。

きっとそれが僕の生涯に課された使命なんだと。22歳ながら、勝手に気付きました。


ドラムも、ドラム以外のことも、色んなことやりたい。光りたい!輝きたい!世の中を、もっと面白くしたい。あたたかくしたい。

そう。僕は将来、逃走中に出る男です。

今回の仕事は、その第一歩。ちなみに今は言えないけど、まだ色々、ありますよ。もっともっと、有名にならなくては!自首して炎上したらごめんなさい。

ライブハウスも、お茶の間も、世間も、人も。いつの日か、何もかもを明るく照らせるような存在になれたら!


ちなみに最終日、共演者の方と飲みに行ったのですが、その日がたまたまハロウィンで。

その方が、「ハロウィンしたい!!」と言い出し、100均の動物のシールを顔に大量に貼られ(本人曰く「仮装」とのこと)、道頓堀に連れ出されました。人やばすぎて死ぬかと思いました。

そしてあろうことか、おびただしい量の動物のシールを顔に貼り付け道頓堀を徘徊する姿をクジラのファンの方に見られました。めちゃくちゃ爆笑してました。本当に、忘れてほしい。

でも楽しかった。いい思い出!!