はだノート

自己満です

呪い

過去を素直に美しいと思うには、今がそれ以上に美しくないといけない。少なくとも僕はそうです。

 

「昔の方がよかった」って思ってしまうと、どんな幸せな過去も「過ぎ去った」ものと認めるのが辛くなりませんか。つまり、思い出として胸にしまっておけなくなる。この幸せな思い出がある限り過去に戻りたくなってしまうから、今がとことん嫌いになってしまうから。

 

過去を思い出として大切にできるのは、きっと過去より幸せな「今」があるからこそなんですよね。

 

幸せになることは、幸せだと思えなくなっていくこと。

 

バンドすごい楽しいです。夢を追いかける日々がたまらなく幸せです。

じゃあもしその夢が叶わなかったら。その日々に終わりが来てしまったら。

僕は一生、その幸せだった過去に苛まれて生きることになるでしょうね。お金をたくさん手に入れても、美味しいものをたくさん食べても、どんな別の幸せを前にしても...。

そうなったら僕はどうするんでしょう。「昔に戻りたい」って思いながら一生を過ごすのでしょうか。それとも、過去に泥を塗って、思い出を汚して、忘れて、前に進むのでしょうか。今の方が幸せなんだって、自分を無理矢理納得させるのでしょうか。

そんなん、悲しすぎますよね。今まで見た景色も、これから見る景色も、夢破れた瞬間僕を苦しめるものになる。バンドマンの宿命ですね。

 

だから時々思うんです。バンドって「呪い」だなって。

 

でも不思議と怖くないんですよね。

もはやそんな呪われてしまった自分すらもたまらなく好きなんです。笑

 

なにせ、僕のバンドなら絶対大丈夫なので!自信しかないのでね。

 

むしろ楽しみなんですよ、本当に。いくらでも幸せ積み重ねてやりますよ。

過去を自ら汚さなくてすむように、思い出をいつまでも大切にできるように。ずっと前に進めるように。今に未来に、賭けてます。

 

ちなみに僕にはもう一つ大きな夢があるんですけど、これはいつかもしそれが形になったとき、お話しします。できればいいな!